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ブックエキスプレスTOP.jpg   私とブックエキスプレスの出会い

  どこも大繁盛.jpg カウンター.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 ブックエキスプレス(当時はブックガーデン)はJR東日本リテールネット(当時は東日本キヨスク)が経営する店舗で、自分のノウハウで運営している業態です。(他の業態では、フランチャイジーとなっているものもあります。)
 
 U.S.I起業前の会社員時代に、私が担当し、最初のパターンのDila東京駅のデザインが開発されました。

 それが好評だったのだと思いますが、千葉を会社員時代に担当し、上野、品川を、退社後でU.S.I起業前に担当させていただきました。

 その後も、リテールネット様から直接依頼いただきまして、3件ほどU.S.Iとして設計させていただきました。その他、物件とならないリテールネット様社内企画などでもお手伝いさせていただいております。

  

個性的な顧客価値の発見と、新しいデザインコンセプトの芽生え-Dila東京店

  発想の始まりは、従来の書店の理想的なイメージとされた"落ち着き、イメージの温かさ、くつろぎ、重厚さ、知識や文化の泉"等を一度捨ててみてゼロから考えてみたところから始まります。

 駅、とりわけ日本の中心地である東京駅構内において、書店の顧客価値とは何かを真剣に考えました。
 しかも、オンタイムの利用が大きく予想され、混雑は必至の場所です。
 従来の生活地近郊の書店や、目的性の強い大型書店の顧客価値を、そのまま持ってきても無駄であることを最初に感じました。

 おちつきや、くつろぎは、マイナスではないが、あまり意味がなさそうです。
 というよりは、通常の書店の3倍以上の混雑なのですから、ハードやサービスをいくら工夫してもそれは叶いません。

 そこで考えた顧客価値は、

  "高い志や夢を持つビジネスマンOLや旅行者がそのオンタイムのテンションを維持しながら、短い時間で気分や知覚の転換をできる場"

 としました。従ってデザインのイメージは従来の書店とは異なる、"(いい朝のような)さわやかで心地よい緊張感"としました。

 過剰に化粧しない、素材感を生かしたシンプルな対比。間接照明のアクセント。
 ブルーの強いディープグリーンと無機質だけど透明感のあるメタリック。

※一般的な書店は"くつろいでじっくり本に出会える"などのコンセプトに基づいて、濃い色の木目などになりがちですが、それを東京駅に適用すると、"暑苦しくて、場違い"となりかねません。ただし、東京駅らしい格を出すために、単なる明るい色じゃなく、メタリック等の素材感や、光や、透明感の表現に気を使っています。

光るカウンター.jpg その他にも色々工夫所があります。
 例えばレジカウンターの光る荷物置。
 混雑必至で、レジも会計待ちがあたりまえ。意図せぬお客様の不愉快もあるかもしれません。

 それでもせめて最後だけは"晴れやかな気持ち"になってもらおうとの願いがこめられています。

 この荷物置きに関してとても印象深い思い出があります。K女史と一緒にキヨスク様の上司に決済をお願いしに行った時、
「この光る荷物置きには、前例があるのかね?」と訊かれました。

 つまり、これを行うと、お金もかかるだろうし、強度も大丈夫なのか?見合った効果はあるのか?という質問だと私は解釈しました。しかし、前例はありません。しかし、私は多くを語らず、且つ自信を持って、

「恐らく私の知る限り日本で始めてだと思います。」

 と言いました。前例の無いことは、ネガティブではなくポジティブなのだという意味を声や表情に込めて。その後、その荷物置きに関しては全く訊かれませんでした。

 その結果、見事企画は通り、実現しました。

 JR系列というと、旧国営企業で、保守的というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、この一事でわかるように、とても新しい事にチャレンジする社風なんです。元国営だったからこそ、大きな改革を迫られて、意識して新しい改革やチャレンジをする事の大切さや必要性を身をもって理解されてるのだと思います。
 
これらの基本的な考え方は以降の千葉、品川、上野の店等にも引き継がれました。

 当時はK女史様が、キヨスク様開発担当者で、とても柔軟な所が、私とドンピシャで思い切りできました。
 彼女は現在はJR東日本企画に戻られて活躍されている、地がすごい美人な方です。
 また同様にそのサポートをされていたのはM女史です。(現在はめでたく社内結婚されてS女史となっておられます。)彼女も理解力があり、また緻密で、おかげで、大胆かつ細心な仕事ができました。
 しかも店長も女性でK2女史。とにかくはっきり話し、向上心旺盛な方でした。
 
 全員女性だったわけです。私生活とは反対に仕事では、もしかしたら女性と相性がいいのかも♪

  

進化

 Dila品川店の紹介です。


右から.jpg ここは、キヨスク様はNさんが開発担当者様でした。
 彼も積極的にチャレンジする人です。
 キヨスクさんは若い人に活気があります。

 いままでの基本的な考え方をチェーンとして維持しながら、多くの進歩がありました。

 例えば、70坪の小規模でありながら両サイド2カウンター6レジ。それにより中央部は迫力ある売り場。
 いままでは、中央にレジを持ってくるのが常識ですが、この大胆な案は、部長様や、課長様、他皆様の先見性にも助けられ採用していただけました。この程度の面積で両サイドに2箇所6レジの店は日本で他にないのではと想像します。
 基本的な考え方は、"1番良い場所はお客様へ、2番目以降が管理スペース"という提案をしました。
 百貨店などで言われている"売り場ではなく買い場"をより具体的にして、書店にトランスファーしているわけです。
 この基軸はその後の店作りに反映されました。

 また、天井まで大胆な分厚いガラスを立ち上げ、それをシンプルな訴求場所にした事。
 書店の持つ"リアリテイを持つ、世界と自分の発見空間"のイメージを強力に訴えるためのものです。
 大手取次ぎ様からも、全国で知る限り初めてだとお褒めの言葉いただきました。

ガラスイベント.jpg ガラスイベント2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっとした事ですが、レジ案内の(cashier)の文字。
 通常わかりやすさを出すためにこれはビビッド(赤系統)な文字になります。
 でも、レジ待ちの行列があるし、レジカウンター自体が光っているんだから、ビビッドにする意味がありません。
 特に赤系統を使うと感情促進効果が出てしまいます。レジ待ちのイライラが増幅されてしまいます。

 そこでキャッシャーサインは、フロストの半透明な盤面にチャコールメタリックの文字です。

 言葉は悪いですが、閑散とした郊外書店などでは、むしろ、赤系統が正解である場合もあります。活気を演出するために。

 この店は、70坪にもかかわらず通常の都市型500坪の店に匹敵する繁盛です。
夕方はいつも混雑。朝30cmあった平積みも何回も補充!もうなくなりかけてる。 これらのデザインの成功は、単に空間を芸術したのでなく、顧客が店にいる現実的な状況をしっかりイメージし顧客価値を自分なりに想像上で体感しながら作った事にあります。
 また、それを一緒に楽しんでくれた、キヨスク様の皆様方のおかげと思っています。


 今回も過去の例はありますか?と聞かれて口癖のようにいつも"本邦初です。"と冷や汗かいて言ってたのに、いろいろ採用していただいたおかげで、実現できました。
 ありがとうございました。

 名門超大手の例えば紀伊国屋様と比べれば、本屋の常識からはずれている部分もあるかもしれません。しかし、若い人達が先頭にたつリテールネットの人達はエキナカだからこその顧客価値を常に一生懸命考えて、日々進歩しています。

 ブックエキスプレス(旧はブックガーデン)にはいろんな人のいろんな思いがつまってます。これからも末永くかわいがってください。

 

ブックエキスプレスのホームページ

 

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アイテム

  • 渡り廊下.jpg
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