S氏別荘の最近のブログ記事

     安倍政権が掲げる1億総活躍の前に、一億総クリエーターを目標にしたいところです。

一億総クリエーターになるために必要な、モノやコトで内需を盛り上げたいですね。

一億が活躍しようにも、需要がなければ活躍の場がありません。
介護の分野で活躍できるじゃないか。などでは甚だ不十分です。
基本は、収入や資産のある方にたくさん消費していただいて、その需要にめがけて活躍しなければ目標は達成できないでしょう。


ここでいうクリエーターとは、仕事として、デザイナーとかになろうってことではありません。
日本人が生き方として、(消費行動も含めて)クリエーターにならないと日本は発展しないと思うわけです。

知っている人も多いと思いますが、マズローという人の自己実現理論というのがあります。wikiからの抜粋などを含めて列記すると。
1 生理的欲求 (Physiological needs)
生命維持のための食事・睡眠・排泄等の本能的・根源的な欲求。

2 安全の欲求 (Safety needs)
安全性・経済的安定性・良い健康状態の維持・良い暮らしの水準、事故防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求。

3 社会欲求と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging) 生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。
 
4 承認(尊重)の欲求 (Esteem) 自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。 尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。 この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

※かっこ良くてすごい人と思われ、尊敬されて、自信を持ちたいってことでしょうか。
恥という概念がここでやっと発生するわけですね。

5 自己実現の欲求 (Self-actualization)
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。 自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。1-4で実現した内容の一部を極限まで高める場合やそれとは違う何かという場合など具体的な欲求は人によって多種多様です。、

※ひらたくいうと人がどう思おうと、自分らしくありたいって事かな。
あるいは自分自身の世界観を持ち、それを具現化したい。ということでしょう。

6自己超越
「他者への奉仕のために自らを忘れること・神の認識を高めること・地球全体のためになる生き方にむけて自分の意識を高めることなどを通して、物質的生活に固執し、腐敗してしまいがちな自らの内在性を超えようとする働き」
※いかに死ぬか、有形無形の何を世界にのこせるか。局部的な自己超越の自分の子供への想いや同一感と同じものを、世界の投影したようなかんじでしょうか。世界と自分の境界がなくなり同一化するような。。これはなかなか難しいですね。巨額寄付する欧米の富豪の一部などはこの境地のひともいるかもですね。

●1から順に人は実現しようとし、(低位の欲求が充足しないうちは高位の欲求が発生しない。衣食足りて礼節を知るというのと似ています。)
"例外もあるが一度5の欲求に目覚めると 1~4の欲求の充足が多少不十分でも気にならなくなる"←ココ重要

ところで、
●現在の産業は1-4を充足させるためのものがほとんどですよね。
で、発展の結果、多くの消費者が、5の自己実現の欲求にはいっていたとしたらどうでしょうか。
"一度5の欲求に目覚めると 1~4の欲求の充足が多少不十分でも気にならなくなる"
ということになっているということですが。。。

ということは、多数の消費者が5の欲求に移行すると、あるべき自分の姿に関係ない分野の4の承認の欲求を実現するための、ブランド物が売れなくなりますね。時計だって、不要です、携帯電話で時間わかりますから。当然ブランドのワンポイントのシンボル入の靴下なんか不要だし恥ずかしいくらいです。
自動車だって自分が目的地に行けて、荷物運搬できれば十分です。
中古で故障少ない日本車で、荷物も載せられるワゴン車で十分でしょう。
いわゆる高級車ってのは4の欲求をターゲットにしてるものがおおいです。
車が珍しかった昔の人は、車は自分の社会的地位を誇示するツ-ルとして高級車をほしがったものですが。
或いは、昭和のバブル期の若い男性は女性にアピールするために5年ローンとかで無理して高級車買うとかしてたようです。
一方、今の都会の若者は、そもそも車は不要だから買わないという人も多数です。
4の欲求の段階に国民の一部がやっと入ったという中国では、寿司屋はガラス貼りだそうです。高級な寿司を食べる事ができる自分を他人に誇示したいらしいです。日本では高級な寿司屋になればなるほど、視線的には閉鎖空間ですね。

最近の日本の若い人は生まれながら1-4まではある程度充足した環境からスタートしてるから初めから1-4の欲求充足のためお金を使う動機が少ないですね。
そのかわり、オタクであるとか、身の回りすべて低価格品なのにこだわりのカテゴリーだけ思い切りカネつかってるとか。

今の日本は5の欲求の状態に入った人が多いと思うのです。

●では5の欲求を実現するとはどういうことなのでしょう。
人によって多種多様ですが、
大企業の社長になりたいとか、首相になりたいとか、(海賊王になりたいとか^^)、特に使う予定はないがどれくらい稼げるか極限までお金を儲けたいとういような欲求は、低成長時代と高齢化時代では持つ人は少ないと思われます。
それより1-4の欲求を実現するために犠牲にしてきた、自分の本来のありのままの姿を、"1-4の欲求を必要分は満たしたまま"とりもどしたい。という欲求がおおいのではないでしょうか。
いいかえれば自分は本来、個性を持った価値観があり、自分自身の世界を持つべきであり、それを実現したい。
という欲求を持つ人がおおいのではないでしょうか。
これを「生き方のクリエーターになる」と表現してみました。
クリエーターになるという言葉を使ったのは、自己実現欲求には限度がなく、ずっと成長を求めるものであるからです。

>>ここで第一の問題が発生します。
生き方をクリエイトするためには、その実現のために必要なモノやコトは簡単に入手できないので自分でクリエイトしなければなりません。
ところが、いまの経済、つまり、モノやコトは、高度に進歩し、個人がクリエイトできるものなどなくなってしまっているということです。
いくらクリエイトするといっても、いままで享受してきた利便性や快適な生活を大幅にダウンはできません。
その結果、生き方のクリエーターになりたいけれど、無理だから諦める
→かといって他にほしいものない
→内需低迷

となっているのがいまの日本とおもいます。

ところが、無理とおもっていたのが、専門知識を持つ人のサポートによって無理でなくなると、一気にブレイクした実例もあります。
個人の世界観を世に示すなんて無理とおもっていましたが、ブログが容易につくれるようになったら一気にブレイクしました。
ブログは4の欲求、5の欲求両方がスクランブルされているとおもいます。価値観世界観の個性を求める点で5,アクセス数を気にし、コメントもらうと嬉しい点で4でしょうか。
古い記事ですが、2007年の日経コンピューターの記事では、日本語のブログは英語のブログを上回って世界一だそうです。世界の総ブログの37%です。
日本には特に5の欲求の人が多いと推測されます。

最近ではクックパッドの流行も上記に近い社会情勢ですね。

しかし、ブログだけじゃそれほど経済効果はありません。
もっと目に見えるリアルなモノやコトを介した生き方のクリエーターになってほしいものです。
そのためにサポートする専門家として活躍する人が増えれば、1億総活躍への道筋がみえてくるのではないでしょうか。

ここからやっと、弊社のアピールっぽい話ができます^^
前置きがながくてすいません。ちょっと暇だったもので。

●例えば、住宅や、飲食店や物販店の店主や担当者が住宅や店を造るにあたり
(※飲食店、物販店についても強い世界観は必要な最近の情勢です。)
専門家のサポ-トを受けるために専門家に自分の世界観を伝えようとします。

>>ここで第二の問題が発生します。

クリエイトしたいイメージが伝えられない!のです。
一流の陶芸家だって、自分の世界観にあった形を具現化するまでに何個も壺や皿を割ったりしますよね。
そういうものなのです。
スケッチや言葉におきかえてもやもやしたイメージを正確に伝えるというのはとても難しいうえに、自分の頭の中でさえ、イメージと具体的な形が連動していないのが大抵の人ではないでしょうか。

よくハウスメーカーで、間取り自由とか、3dでワンクリックで色がかえられるとかありますがそういうレベルではないのです。5の欲求の実現のためにクリエイトするということは、もっと根源的で総括的なものではないでしょうか。

それでも、依頼者様は無理にでも伝えなければ始まらないので、ここをこうしてくれ、あそこはこうしてくれという断片的な話を専門家にたくさんされますが、それをそのまま形にしただけでは残念ながら大抵は思っていたイメージにはなりません。

5の欲求の実現をサポートする専門家は単なる御用聞きではだめだとおもうのです。
頭に湧くイメージが依頼者とシンクロするまでいろんな話をたくさんして、行動を共にし、
その後、そのイメージに自分の知識やアイデアも付加し形を創っていかないとできないのです。

その過程で、専門家本人の価値観も変わったりします。
その結果、依頼者様とシンクロして自分自身も同じ自己実現欲求を達成させようという気持ちになります。
仕事をしながら、色々な世界観の自己実現欲求を自分自身が充足できるのですから、大変だけど、とてもありがたいです。
私がその能力に秀でているかどうかはまったくわかりませんが、その喜びを知っているのは事実です。

最後にさらにひと押し大事な事があります。

自己実現なのだから、依頼者様が自己で実現したと感じてもらわなければなりません。
これは、本能といってもいいでしょう。
自分の子供が生まれた時、他人の子供より愛おしいし価値がたかいですよね。それとほとんど同じです。
そこらへんは、いろいろ経験工夫が必要なところです。

ここまで、文章ばかりだったので、
クライアントにうまくシンクロできて、私自身の価値観も変わった例の写真を下記にアップします。
クライアントのSさんは「貼りもので銘木にみせかけた床柱つけるくらいなら、普通の杉の無垢の柱がよっぽどいい」とおっしゃる方です。
完全に5の欲求に目覚めた方で、私自身の価値観も大きく広げていただきました。
ありがとうございます。

特徴としては、渡り廊下を通って行く離れや、半開放的で露天風呂になる浴室、玄関の他に通り土間がありそこに囲炉裏もあり、親しい人はそこから入ってきます。
近所付き合いが盛んな昭和前半期の農村の、立派な家の暮らしに現代の風合いもちょっと加えた感じでしょうか。私には経験のない暮らし様ですがとてもいい生活だと価値観を広げていただきました。

ただ昔のものを再現したのではなく、それに現在の耐震や、テクノロジー、素材、風合いなどを織り込んだ家です。こういう昔の良さの復活というのは今からけっこうありそうですね。

 

 

 

 

  鳥瞰.jpg 玄関.jpg

 

玄関内部.jpg 

通り土間入口.jpg  

  南側.jpg 南側夜景.jpg

  通り土間-囲炉裏.jpg 通り土間より囲炉裏.jpg キッチンカウンター.jpg 離れの玄関.jpg 渡り廊下.jpg 渡り廊下から離れ.jpg 離れ和室.jpg 渡り廊下から母屋廊下.jpg 縁側上部.jpg 屋外浴室.jpg  

地鎮祭の下ごしらえ.jpgのサムネール画像地耐力はスエーデン式サウンディング式で調査の結果40kn/㎡超え。十分。

木造なので、ベタ基礎にする必要は無いが、湿気や害虫や衛生面などを考慮し、防湿シートを敷いて200mmピッチのd10の鉄筋入りの布基礎ベタ基礎併用です。

また布基礎の立ち上がりも、50cmと高めにしました。また350mm深さの地中梁も外周だけでなく、内部にも連続した配置です。

基礎配筋の様子.jpgまた、布基礎立ち上がりの通気口も曲げ強度減少するとせっかくの500mmがもったいないので、ネコ土台のスキマ活用として、大きな穴をあけるのは避けました。

この内容は、建築基準法の定めるレベルよりはるかに上です。

施行いただいた地元の大工さんは、ここまでいるのか?といってましたが、この建物は実は特殊で面積が大きいだけでなく、L型で、端から端までの距離が長いので、地震の時縦揺れの波やその他の要因で、基礎直下の地盤の高さが端と端で差がついた時、基礎が"パシッ"とつっぱってなきゃなりません。

地耐力があるからといって、一般的な最低限寸法の基礎だったりすると、基礎は問題なくとも、建物上部の木部の思いもよらない部分に、ひずみが集中したりする恐れがあると私は考えてます。※イラスト参照

基礎の垂直剛性の必要性-大平面の場合.jpg要するに揺れるときは、部分部分でばらばらでなく、一体となって一緒に揺れるほうが建物は強いわけで、そのために、基礎の一体感や歪を少なくすることが重要です。

しかし建物平面の細長さによって、基礎断面を変えるようには建築基準法はできていません。基礎にかかる"建物からの力"で規定されます。あとは、耐力壁配置と連動した基礎立ち上がりの間隔があるだけです。基礎の変形など想定外なわけです。

このへんを設計に生かすには経験と理論と理解の深さが必要です。

マニュアルと法律だけ頼りじゃヌケやムダがあるし自由が制限されるが、経験だけじゃ経験していない事には甘くなります。関東大震災を経験した大工さんなんか今生きていないんですから。。仮に経験してても1回じゃ十分な経験とはいえません。

top-s.gif

 別邸の設計依頼をいただきました。すでに2008年上旬に建物完成しましたが、順を追って複数のブログ風に紹介します。

普通の別邸ではありません。

海岸から2Kも離れていない良い立地です。

敷地面積約2000㎡越えのうち約1000㎡(999㎡)を開発行為申請で宅地にして、残りは自作農園です。

しかも、水は地下水を利用できます。

建築面積は240㎡。かなり先の話ですが、庭園作りもあります。

確認申請は開発申請からなのでとても時間がかかりました。

 オーナーは、東京でビル3棟を所有しているS氏です。たたきあげで0から資産を作り、やっとゆっくりできる今は、東京半分、故郷の別邸で半分優雅に暮らしたいとのこと。

オーナーの希望は

「都会で過ごした今までの人生では、生きるためにいろんな汚いものや裏表をみてきた。しかし歳を重ねた今からは、純粋で本物の生活をしたい。」

「例えば、床柱などで化粧板が貼ってあるものなどを見ると悲しくなる。もし予算不足になったら、銘木の薄板で化粧した床柱より、節だらけの杉のほうがよっぽど良い。」

 佐藤繊維の佐藤正樹さんに似てます。具体的な形や色や雰囲気の好みは違っても、共通するところがあります。

それでは、先の楽しみがなくなるのでちょっとだけ、画像と文章を紹介します。

 

plan-s.gif

kanabaka.gif

図面は総数で80枚強。その他に、開発、確認申請用にわざわざ作った資料図面もある。

敷地、建物面積、こだわりかた、などを考慮すると、普通の住宅の3件分くらいあった印象です。 

gennkan.jpg hana-1.jpg どこにかにある例と似せてつくるわけでなく、新しいものを作るため、意思疎通には、必要な資料がさらに増えます。
hone-s.jpg

hanare-uti.jpg

大黒柱、棟木の丸太の意匠、数寄屋風のイメージ、離れの床の間の側面に隠し窓があって光が入っている様子

などわかりますか?

 

 

 
     

次は工事中の様子です♪

otoiawasebar-blog.jpg 

rogo-ss.gif

アイテム

  • 渡り廊下.jpg
  • キッチンカウンター.jpg
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  • 縁側上部.jpg
  • 渡り廊下から母屋廊下.jpg
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  • 渡り廊下から離れ.jpg
  • 渡り廊下.jpg
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