S氏別荘2 地盤と基礎 法律(マニュアル)が全てじゃないよ。

地鎮祭の下ごしらえ.jpgのサムネール画像地耐力はスエーデン式サウンディング式で調査の結果40kn/㎡超え。十分。

木造なので、ベタ基礎にする必要は無いが、湿気や害虫や衛生面などを考慮し、防湿シートを敷いて200mmピッチのd10の鉄筋入りの布基礎ベタ基礎併用です。

また布基礎の立ち上がりも、50cmと高めにしました。また350mm深さの地中梁も外周だけでなく、内部にも連続した配置です。

基礎配筋の様子.jpgまた、布基礎立ち上がりの通気口も曲げ強度減少するとせっかくの500mmがもったいないので、ネコ土台のスキマ活用として、大きな穴をあけるのは避けました。

この内容は、建築基準法の定めるレベルよりはるかに上です。

施行いただいた地元の大工さんは、ここまでいるのか?といってましたが、この建物は実は特殊で面積が大きいだけでなく、L型で、端から端までの距離が長いので、地震の時縦揺れの波やその他の要因で、基礎直下の地盤の高さが端と端で差がついた時、基礎が"パシッ"とつっぱってなきゃなりません。

地耐力があるからといって、一般的な最低限寸法の基礎だったりすると、基礎は問題なくとも、建物上部の木部の思いもよらない部分に、ひずみが集中したりする恐れがあると私は考えてます。※イラスト参照

基礎の垂直剛性の必要性-大平面の場合.jpg要するに揺れるときは、部分部分でばらばらでなく、一体となって一緒に揺れるほうが建物は強いわけで、そのために、基礎の一体感や歪を少なくすることが重要です。

しかし建物平面の細長さによって、基礎断面を変えるようには建築基準法はできていません。基礎にかかる"建物からの力"で規定されます。あとは、耐力壁配置と連動した基礎立ち上がりの間隔があるだけです。基礎の変形など想定外なわけです。

このへんを設計に生かすには経験と理論と理解の深さが必要です。

マニュアルと法律だけ頼りじゃヌケやムダがあるし自由が制限されるが、経験だけじゃ経験していない事には甘くなります。関東大震災を経験した大工さんなんか今生きていないんですから。。仮に経験してても1回じゃ十分な経験とはいえません。

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