秘密の湖畔 シーンメイク 飲食店

 

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はじめの条件

 

gaisou-migi.jpg この飲食店の話を持ちかけられた時は驚きました。オーナーは当面不定期営業で、しばらくしたら、週3-4日の定期営業とのこと。

 さらに、その後、秘密の計画があります。いずれこのブログでお知らせすることになると思います。この秘密の計画が実現すると、高齢化時代で引退を余儀なくされた人でも、生き生きとして仕事と余暇を両立した、自己実現に満ちた生活を送れるようになります。

 オーナーは以前ここで、営業していてけっこう繁盛していて立地柄有名人もよくいらっしゃってたそうですが、病気で一事閉店していました。

 賃貸ですので大家さんが、閉店したままなら他に貸したいとの話がありましたが、オーナーはこの場所にことのほか思い入れがあるらしく、将来の楽しみのため、外壁外装も構造と関係無い部分は全面的に撤去して新しくし、大家さんの顔を立てるという成り行きです。

 あわてて営業しなくとも、十分余裕の収入のある方で、この飲食店は自分の道楽を兼ねて行うとのこと。

 いままでは、店舗といえば、採算を徹底的に考えながら、最大限の顧客価値とオーナーのリターンを考えてばかりいた私にとって、びっくりするほどのフリーハンドです。(といっても予算は限られますが)

 しかし、条件はやさしくありません。面積は狭いながらも、しっかりと存在感を表現しなければならないし、席数確保も必要です。

 そして、中華料理の煙は絶対に店内へ流したくないという希望もあります。以前は煙が充満していたそうです。

   

シーンメイクと種々の工夫

  まずは面積が小さいということ。これを逆手に取り顧客価値として利用できないかと考えました。

 そこで、その条件と、池尻三宿という都心至近だが不思議とおちついたたたずまいの立地に適したシーンメイクをします。結果、

「ほらあなをくぐりぬけると、誰も知らない秘密の湖があり、そこで人が語らいくつろぐ夢の浜辺」

となりました。そのために、

●外装内装は切り取られた地層のような意匠。

●内外の床は大理石の玉砂利。(わざとぴしっとした御影石などのパターン貼りは避けました。)

●奥壁面には、月明かりに揺らめく湖の水を思わせるしかけ。

●天井照明もちょっとした非日常なしかけ。

●時間を楽しんでもらう中華料理には珍しい業態のため、パントリーを兼ねたバーカウンターを厨房とは別に設置。
-以上写真参照-

 

その他の工夫として

※開放的なのが好きなお客様のために、前開にできるサッシをつけ、パリのカフェのように、通りをみながらくつろげるようにもしました。

※業務用の強力なオゾン発生器で夜間店内にオゾンを充満させる事により、ゴキブリやねずみ他害虫を隅々まで退治するばかりか、凹みなどで掃除が行き届かない部分を完全殺菌し、しかも臭いまで完全に分解します。フキンなどもそこで干しておけば完全な殺菌乾燥で衛生的です。
 朝仕事始め2時間前にオフにするようにせっとしておけば、人が入れますが、夜間泥棒が進入してもつらくてすぐ逃げると思います。(中国の餃子工場も導入しておけばよかったのにねぇ。)
(これは上に記した、秘密の計画にも貢献すると思います。)

※床大理石は、外部においては酸性雨、内部においては汚れに影響をうけますので、風合いを変えずにある特殊な処理をして問題を解決しています。(ワックスなどとは全く異なります。)

※煙の問題は、店内の全熱交換の給排気システムで、強制給気を強めにし、店内→厨房への空気の流れを作ることにより解決しました。(もちろん、厨房内に法規上必要な自然給気口はあります。)

※このリニューアルは、施工マネジメントシステムで、一括発注予定で見積もりいただいた時より3割程度安くあがりました。

 早く本格営業してもらいこの店が生き生きと息づくのを見てみたいです。

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地層が切り取られた外壁。

サッシは前回にもできます。

嵌め込んだガラスは、わざと昔ながらの製法で作った、波打ってるガラス。見えそうで見えない。神戸から取り寄せました。

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 看板は円形だが、わざと崩した円形です。さざなみを覗くイメージ。

 天井の照明はローコストでシンプルなスポットライトですが、円盤を透過させる事で、非日常感。

 その円盤の柄は地球を北から見たところ。

 つまり地球の北部分を下から眺める不思議な感覚。ちょっとこわい。

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カウンター天板はヤニ松

テーブル天板はケヤキの珠杢

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 内部側壁は外の地層がそのまま連続していますが、正面奥は、明るく「ゆらゆら光る」しかけ。

床は大理石玉砂利

秘められた湖畔の夕べ。

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 総面積が小さいので、トイレもコンパクトにしなければなりません。

中華料理店の小さなトイレってあまり良いイメージありませんよね。

それを解消するために鏡の腐食フロストを使います。顔の高さの円形は腐食させてません。

 

 

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