デザイン=シンクロ+アビリティ+サプライズ ギャル靴店

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シンクロって特別な事?

  表題にあるこのフレーズ、あたりまえといえばあたりまえなんですがこれがなかなか難しい。

 良いデザインとは、自分と異なるデザインの受け手にシンクロしながら、その状態の上に、自分独自の経験、知識、想像力、創造力他、全ての能力を融合させることにより、シンクロした受け手にさえもサプライズを感じてもらい、その受け手の価値観に変化をもたらすということなんです。

 まず、「シンクロ」についてですが、よく勘違いするのは、アンケートなどを取り分析さえすれば解決するという考え方。これは非常に危険です。

 人というのは、本当に自分の欲するものが自分でわかっていない事も多く、得てして、アンケートに答えるときは、報道や広告に流されてしまっていたりします。

 また、言葉というのも、便宜的に伝達のために体系化された旧価値観体系のために表現できることも限られます。

 ほんとうに新しいものは、適切に表現する言葉が存在しないため、新しい言葉が作られることも多いんです。

   

シンクロする事=感じる事の大切さ

 例えば、シンクロというものををないがしろにするとどのような事がおこるでしょう。極端な例が下記です。

>学者肌の男性Aさんは、「女性はピンク色が好き」。という調査結果を見つけました。そして紋きり型思考によって、じゃあ、自分はピンク色の服を着れば女性に好かれるに違いない!と考え実行しました。

 当然失敗しますよね。現在の状況判断も無理な位ですから、将来の予想や新しいものの企画なんてなおさらでしょう。

 もうすこし極端で無い例をあげましょう。

 私は男ですが、女性がどのような男性を好きかはある程度なら経験的にわかります。

 しかし、女性が「なぜ」男性を好きになるのか感じる事はできませんし理解もできません。

 この「なぜ」を理解したり感じたりできなければ、女性に新しい男性像を提案したりできませんし、その女性の男性に対する評価方法や価値観が将来どう変化するかはわからないはずです。

 シンクロしない状態での知識は、単なる状況証拠であって、新しいものや将来には無力なわけです。

 男と女のそれぞれの異性に対する見方に対してシンクロするのは、最も難しいと思います。これをシンクロするには、自己催眠が必要でしょう。

 しかし、それ以外に関するデザインでは、訓練すればシンクロできます。

 つまり、デザインの一部であるシンクロという部分は、「役者」の才能が必要です。

senn-koori-hasira.jpg  もちろん、その後に、自分の専門や、知識、能力等総合的にうまく融合されて新しいものができあがるわけですが。

  で今回設計した物件は、そのシンクロする相手が、女性であるばかりでなく、超若いギャル(年代がばれるかな)で、しかも、無難な言葉で表現すれば「さばけた」女性がシンクロのターゲットです。

 つまり、私と全く正反対!

 空間造りでこれだけ大変なんですから、実際、商品戦略や、運営を決済される千足屋若社長も、さぞかし大変かと思われます。しかし、不思議な事に、すごく楽しみながら、生き生きとされておるようです。

 

   

シンクロターゲットとサプライズターゲットは同じと限らない。

 しかし!

 男だからといってデメリットばかりではありません。特に最先端のファッション界においては、女性用のファッションデザインナーは、男が圧倒的多数ではありませんか。

 女性ファッションの場合、その目的は着心地などより、特定の他人が含まれるシーンにフィットする事が目的だったりします。

 また、ある女性ファッションジャンルにおいては、自分の価値観はさておき、女性が理解したり価値観を感じる事ができない男性視点で、「いい女 イケテル女 セクシーな女」と見られる事に全精力を注いでいます。男性用にはこのような物はとても少ない。

 つまり、女性ファッションとは、一方向からの価値観ばかりでなく、異性を含めた多方向からの価値観が複雑に折り重なってるわけです。

 だから、千足屋の若社長や、私にも勝機があるわけです。

 ただ、ほんとうにうまくいったのかどうか。私が女性でないために、数字はわかっても、実感がちょっと少ないのが残念!

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<参考>

※店舗→特定の絞り込んだターゲット+そのターゲットの特定のシーンにシンクロ

※住宅→極めて特定のターゲットへのシンクロだが シーンは特定せず最大公約数的

※公共施設や事務所→不特定多数相手だが シーンは特定する事が多い。シンクロより機能性や長いスパンで誘導したい文化を意識。

※自分用住宅→シンクロ不要 ただし自分で自分をサプライズさせるのはほぼ不可能。

やはり店舗はこの意味では最も難しい。技術の難易度ではみな同等である。

<千足屋 ATI郡山店>

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