逆境の中で芽生える顧客価値。

天真堂-全景正面.jpg 

書店郊外店には逆風が吹いています。

   今までは、車社会が進行する中、郊外出店によって"書店業界内"での自店競争優位を実現できてればそれで成功でした。

 今までは、書店の客数が多いことを利用して、ビデオやミュージックの販売やレンタルなどの粗利の高い業種との複合がとても有効でした。

しかし、時代の流れは速いものです。

 前者については、書店業界内で競争優位を実現しても売上げは減り始めました。ご存じのようにアマゾンなどのネット書店。あるいはコンビニエンス。
 さらには、本の持つ一面の"情報"が、本に頼らなくとも得られるようになった。例えば、旅行情報、地図情報、株投資関連、趣味関連etc。しかも本はそれら競合に比べて情報の即時性で大きく劣ります。

 後者についても、消費者は物を買っているのではなく、コンテンツを買っている以上、ビデオ、DVD、CDといったメディアがネットなどに代替されてしまいます。
 メディアが代替どころか、メディア不要になっています。最終の再生機器がコンテンツ取得機能を持ってきました。 I-POD 家電とPCの融合etc つまりユビキタス。

 つまり、他業種のお客様にとっての利便性が上がった事により郊外書店は苦境に立っているわけです。

 

しかし!ちょっとまってくださいよ!

 便利になっているのに、どうして、最近の人は活字を読まなくなったんでしょう?逆ならわかりますが。

 本の持つ長いストーリーの満足感や携帯性など顧客価値は、そうそう消えるわけではありません。

 ネットの断片情報の洪水の中で、思考が単純化し、深みが無くなっているような気がしませんか?

 つまり、この最近の利便性には、なにか欠けているものがあるとしか考えられません。

天真堂-壁イベント.jpg 天真堂-イベント.jpg 

 恐らく、本と人が出会うには、それにふさわしい"場"がやはり必要なのではないでしょうか。

 そして、その"場"そのものは、お客様の日常の中で大切な位置を占める必要があるのではないでしょうか。

 そんな言葉にあらわしにくい本への熱意を、天真堂書店さんは、塩山郊外店で実現しようとがんばられました。私も、起業前ですが、それにふさわしい空間=場をいっしょに考え、コンセプト、建築基本設計、店舗設計などでお手づたいさせていただきました。

 こういう、熱意のある書店は是非残ってもらいたいと心から願います。

 

 具体的にどうなのか?は是非来店して体感してみてください。写真で伝えられることはごくわずかです。店内にストーリーがあり、子供のコーナーなど地域文化など広い目線の文化育成も目ざし、文具も単なる道具ではなく、文化的側面をとても重視しています。

 

 

 

 

天真堂-全景斜め.jpg天真堂書店塩山店の地図

 

 

 

 

 

 

 

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